岡山へ移住しちゃった

横浜から岡山の牛窓へ移住した日々の出来事を書き込みます。田舎での暮らしぶりや移住に到るまでなどこれから移住を考える人の参考になれれば嬉しい

-命吹-新たに命を吹き込む

Something Great(サムシング・グレート)

ーMessageー

 

人間には素晴らしい機能が備わっている。
それは、「忘却」という機能だ。
辛いことも悲しいこともいつしか必ず美化され綺麗な記憶となる。

 

ーSomething Greatー

 

以前、遺伝子研究の第一人者筑波大学名誉教授/村上和雄先生の講演を聴きに行った事がある。

村上先生は、世界に先駆けて「ヒト・レニン遺伝子」の解読に成功し一躍その名を世界に轟かせた人だ。

先生は講演の中でこんな事を言っていた。

 

「一つの遺伝子の役割を解明するのに物凄い時間と労力がかかりました。たった一つの遺伝子でです。

 

遺伝子の研究をしていてはたと気がついたのです。

たった一つの遺伝子を読み取るのでさえこんなに大変なのに、ではこれは誰が創ったのだろうか?と。

 

そこには何か偉大なもの [Something Great] の存在を感じざるを得ないのです。」

 

一級の科学者である村上先生の言葉だ。

 

ー移住ライフー

 

牛窓」で家を借りるのは困難を伴う。

空き家はたくさんあるのだが、借りる事が難しいのだ。

そして、「牛窓」に住みたいと言う人は多いから尚更困難が伴う。

 

家を見つけられた僕は、

 

「しゅんちゃんは強運の持ち主」

牛窓に受け入れられた」

 

と言われる程だ。

 

(「牛窓」の魅力は別の機会にお話することとする)

 

家を見つけるのは相当苦労した。

もちろん、駅付近にはアパートの類のものはある。

でもせっかくだから海や山の近くに住みたい。

 

僕が家を探す条件としたのは4つ

 

  • ネット環境
  • 水洗トイレと快適なお風呂
  • 駐車場
  • 家賃3万円以内

 

探して分かったことだが、これを現在の「牛窓」でクリアするのはとても難しい。

結局、水洗トイレだけは妥協することとなった(見つけたお家は「簡易水洗トイレ」というもの)

 

そして、見つけられたと言ってもそう簡単な話では無い

借りれたのはいわゆる「古民家」なのだ。

 


 

 

1ヶ月半近く、たくさんの人にご協力を頂きながら古民家の片付けをしているがまだこの状態だ。

 

  1. 片付け
  2. 除菌・殺菌
  3. 清掃
  4. 修繕
  5. 改修

この5つを行ってようやく住む事が出来る。

(もちろんサバイバル能力の高い人は、この状態でも家の中にテントを張って住んだりするのだろうが、僕のサバイバル能力はまだそこまで高く無い)

 

まだしばらくは片付けに追われる事になると思われる。

 

 

空き家を片付けていると様々な「記憶」に触れる事が出来る。

・愛用品と思われるもの

・写真

・名前の書かれた衣類

 

僕はそれを使うことは出来ない。

敬意を持って処分させて頂いている。

たくさんの記憶が詰まっているであろうこの古民家、を美しいものにして遺していこう。

 

 

 

ー追記ー

 

僕は移住する気なんてさらさら無かった。

都会の方が仕事面でも生活面でもメリットが大きいと感じていたからだ。

 

しかし、岡山に吸い寄せられた。

そして、移住して4日後に災害の少ない岡山で大規模な水害が起きた。

この事により僕のライフスタイルは一変する事になる。

 

これは紛れもなく [Something Great]の仕業に違いない。